はじめまして、介護環境改善デザイナーの宮田尚彦と申します。
病院、高齢者施設、障がい者施設、個人に向けて、介護リフトという人を抱え上げるリフトに特化した販売業と腰に負担のかからない介助方法の指導や労働環境の改善を提供しています。
もともと介護リフトのメーカーに16年務めていました。
介護業界に入る前は、「左官」「ログハウスビルダー」「潜水士として海中での土木作業」「ハーレーダビッドソンのメカニック」など、様々な職業を経験してきました。
その中で、超高齢化社会の進展に伴いシニアビジネス需要が拡大することを見据え、少し不純な動機で介護業界の道に進んだというのが本音です。
介護の現場に直面し、まず驚いたのは、施設に入居、入所されているほとんどの方が、週に2回しかお風呂に入っていないということ。そして働いている方も何とか変えたいと思ってもなかなか変えられないのが実情でした。
自宅で介護されている子供さんや成人の方々は、流石にそんなことはないだろうと思っていましたが、多少の差はあれど同じような状況でした。
そして、生まれつき障がいをもった子供さんや、事故や病気などで途中から障がいをもたれ介護が必要になった方が、想像以上に多いことも初めて知りました。
こんな声を聞いたこともありました。
「子供が相手の気持ちがわかるようになってくると、相手の体の事を気遣い、大丈夫?と言ってくる。彼にも気を遣わせていた部分があった。成長していくことはうれしいが、成長するという事は体格も大きくなり、介助する親はそれだけ年を取り、体力も落ちてくる。抱えることが出来なくなってから毎日お風呂に入れてあげられない事への罪悪感」
親だってわが子をお風呂に毎日入れてあげたいはず。でもそれができないという現実がある。そういった現実を知るにつれ、障がいをもった子供さんとその家族や、途中から介護が必要になった方とその家族のために仕事を通じて役に立つことに喜びを感じるようになりました。
初めは、同情からきていた感情だったかもしれません。
相手の立場に立った時、自分がそのような境遇になった時、自分は受け入れて、耐えて、乗り越えられるのだろうかと思うこともあります。
介護を必要とされている方々は、一人で動くことができれば当たり前すぎて考えたこともない、頑張らないでいい暮らしが本人にも、そして家族にも出来ない。本来は力を使わずにできるような日常生活でも、毎日100%の力を使って必死で生きている。
頑張らなくても当たり前に毎日お風呂に入れる暮らし。眠たい目をこすりながらお父さんの帰りを待たなくてもお風呂に入れる暮らし。旅行に行って家族と同じ温泉風呂につかって「ふぅ~」となる豊かな暮らし。
このような頑張らなくていい暮らしをなぜさせてあげることができないのか?
そういった現実を変えたくて、どこに住んでいても、毎日お風呂に入れるような、マンパワーで「せーのっ!」と必死な顔つきで抱え上げなくてもいいような、自分や自分の家族が介護が必要になった時に、「ここなら安心して入居できる、預けることができる」と思えるような、先の見えない暮らしではなく、人生を楽しく幸せだと感じながら暮らせる、そんな豊かに暮らせる社会をつくりたくて、いつしか、そんな宿命とも思える確固たる意志が自分の中に宿っていることに気づきました。
同時に、メーカーとしての立場では、この理想を実現できないと悟りました。メーカーですから、お客さまにとってベストではないけどベターであれば、自社商品を売らなくてはいけない。そこにとてつもない葛藤を抱えていました。
介護リフトが普及していない中で、いちメーカーに偏るのではなく、お客さまの悩みを最大限解決できるサービスを提供したいと思い独立を決断しました。
独立後、自分が理想とするサービスを提供できるようになり、日々確実に手応えを感じています。お客さまより、「毎日お風呂に入れるようになった」「移乗が楽になり、リビングで一緒に過ごす時間が増えた」「今までお父さんが家族を養ってきてくれたから、今度は私たちがお父さんを助ける番」といった声をいただく度、自分の進む道は間違っていないと確信しています。
一方で、介護業界は深刻な人手不足という問題を抱えています。
しかも、2025年には団塊世代のすべての方が75歳以上になります。今以上に介護を必要とする人が増えれば、その状況は加速し、介護難民になる人や、施設に入れたとしても、最低限の食事、排せつ、入浴をしてもらうだけで、あとはベッドに寝かされっぱなしの残りの人生になりかねない。在宅では、訪問介護の人手不足が施設より深刻であります。
私は、「介護環境の改善」を通じてこの問題に真っ向から挑んでいきます。その活動の一つが、介助者に負担がかからない介助技術や介護リフトの普及を通じて労働環境を変え、介護業界に魅力を感じる人を増やしていくこと。環境が変わる事で、離職率を下げ、定着率をあげ、介助方法を職員任せの属人的な方法ではなく、介護を必要とする方にあわせて統一化することで教育しやすくなります。そして、求める人材がはっきりすることで採用のミスマッチを防ぐことも出来るようになります。
超高齢化社会において、介護を必要とする方・家族・介護施設の職員・経営者・地域・社会すべてが豊かになり、すべての人が”頑張らない”で幸せな暮らしを送ることができるよう、これからも全力で活動を続けてまいります。
代表取締役 宮田 尚彦
代表プロフィール
宮田 尚彦(みやた・なおひこ)
介護環境改善デザイナー。1974年、愛知県出身。
介護リフトメーカーに16年務め、統括職を経て独立。年間300人以上、延べ6,000人以上の移乗に困っている方の問題を解決してきた「介護環境改善の専門家」。
豊かな高齢化社会を築くために、病院、施設の看護、介護職、在宅で介護をしているご家族向けに、介護を必要としている方・介護をする方の双方が少しでも楽になる介護環境を提供している。
資格
- ノーリフトケアコーディネーター
- JMA認定キネステティク基礎コース 教師
- リフトインストラクター上級
- 福祉用具専門相談員、ホームヘルパー2級
- 福祉用具プランナー管理指導者
- 福祉住環境コーディネーター2級
- おむつフィッター1級
- 車いす安全整備士
会社概要
会社名 | ミヤタリフト株式会社 |
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代表者 | 代表取締役 宮田 尚彦 |
設立 | 2019年1月 |
所在地 | 愛知県犬山市五郎丸郷瀬川45-1 |
TEL | 0568-55-4198 |
FAX | 050-3606-1480 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 土・日・祝日 |
販売先 | 施設、病院、販売店、個人 |
取引銀行 | いちい信用金庫 |
加盟団体 | 犬山商工会議所 |
事業内容 |
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仕入先 | 株式会社ウェル・ネット研究所、株式会社モリトー、株式会社ミクニライフ&オート、新光産業株式会社、ケムコ商事株式会社、株式会社ウェルファン、アズワン株式会社、株式会社いうら、株式会社竹虎 他 |
取扱いメーカー・商品 |
ライズアトラス(ハンディケア)、ミクニ(代理店)、リコ、かるがる®(竹虎)、いうら、つるべー(モリトー)、フロアリフト、テクノリフター、タスカル |
営業エリア |
販売・レンタル 愛知、岐阜、三重、長野(一部)、静岡(一部)、滋賀(一部) アフターフォローが出来る範囲に限らせていただいております。 研修・セミナー 全国対応しております。 |
会社沿革
2018年9月 | リフトエイドみやた 創業 |
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2019年1月 |
ミヤタリフト株式会社 設立 設立に伴い、商号を「ミヤタリフト株式会社」とする |
企業ビジョン
トータルの、あんしんを
「ミヤタリフト」は、介護リフトと移乗機器を軸に「介護環境の改善」に徹底的にこだわる専門企業です。
本来、介護リフトはメーカーごとに特長が異なるため、お客様に合った最適なものを選定し、空間設計をしていく必要があります。
しかし、介護リフトに精通している業者は少なく、リフトを選定するときはメーカーにお任せしてしまうことが一般的です。その結果、「他の介護リフトなら何もしなくても施工できたのに」「あの介護リフトならもっと使いやすくできたのに」というご自宅や施設が生まれてしまっているという現実があります。
「この現実を変えたい!」という想いを根底に据え、自らの手で介護リフトを選定し、介護を必要としている方はもちろん、介護をする方にも、そしてその環境づくりを担う「経営者」や「建築者」の皆さまにも寄り添い、全力でサポートしていくことをモットーにしています。
「介護をする方・介護を必要としている方のお互いにとって最善な解決策は何か?」
この問いが先にあり、その解として、介護環境全体を改善していく。
この考え方のもと、特定メーカーに依存する事なく、国内流通している複数の介護リフトから、お客様の状況に寄り添った提案、大規模改修、新築計画設計プラン・施工、研修、アフターフォローまで、全て一貫して弊社で提供しています。
お客様の「褥瘡、拘縮、怪我の発生を抑えたい」「一日でも長く我が子と暮らしたい」という声、病院・施設の「移動・移乗時に著しい困難が生じている」「職員の負担軽減に取り組みたい」という声に、当社は全力でお応え致します。
「トータルの、あんしんを」
介護を必要としている方が、人生を楽しく幸せだと感じながら暮らせる、そして介護に携わるすべての方々も安心と豊かさに包まれて暮らせる社会をつくる、それがミヤタリフトが目指すところです。